3分リーディング

3分間で1冊の本の内容を把握できるように書きます。雑誌についてもたまに。

13.ゲーム理論の思考法(川西諭・KADOKAWA社)

前回に引き続き、ゲーム理論関連の本をご紹介。

<要約>

ゲーム理論の概念をイラスト入りで分かりやすく解説した1冊。

個人的には、先日紹介した「ゲーム理論の入門の入門」よりもとっつきやすい内容だったように感じられ、「入門の入門の入門」といった感じ。

ゲーム理論全くの初心者の方におススメでしょう。

ゲーム理論の思考法 (中経の文庫)

ゲーム理論の思考法 (中経の文庫)

 

<本文抜粋&所感>

  • 「自分にとって利益がある」と確信している行動でも、じつはとんでもない損をしているという状況が起こります。「いま以上にメリットのある選択肢」にまったく気づいていないのです。
    ゲーム理論の本質ではないでしょうか。全体を俯瞰し、競争相手の行動を論理的に考えた上で自身の戦略を考える、ゲーム理論はそんな学問なんだと思います。
  • コーディネーション・ゲームには、ゲームに参加するプレイヤーが、同調することでお互い利益を得るという構造があります。(中略)消費者がみんなと同じものを買うというゲーム構造を理解していれば、シェアの高い商品がマーケットを独占するという未来予測は容易に立ちます。(中略)日本人の学生は(中略)これまでの人生において、「みんなと同じ」という選択基準を最優先にして生きてきました。(中略)質問しないという風土ができあがり、ある種のコーディネーションの失敗になっています
    →下線部は小生が社会に対して一番感じている問題点の1つ。近々この問題に対してアクションしようと思っています。