3分リーディング

3分間で1冊の本の内容を把握できるように書きます。雑誌についてもたまに。

12.ゲーム理論入門の入門(鎌田雄一郎・岩波新書社)

今回は最近話題(?)のゲーム理論について少し勉強してみようと思います。

<要約>

ゲーム理論の初歩的な知識をユーモアあふれる論調で綴った1冊。

入門の入門とは言いつつも、重要な部分をついてまとめられた良書。小生はゲーム理論にあまり詳しくなかったが、親しみやすい例示とともにうまくまとめられている。

しかし、ゲーム理論はこのような本を読んだだけでマスターできるものではない。
本文中で出てくる例題や、QRコードを読み取ることで表示される練習問題(読み取ってない。。)を自分で考えてみて初めて見につくものだろう。

ちなみに、小生はざっと読み飛ばしただけで問題を咀嚼できていない。本ブログは1冊1冊の本で立ち止まるというよりは読書量を増やすことが目的だからだ。
また別途「ゲーム理論勉強」の時間をとって学ぶこととする(本当か)。

ゲーム理論入門の入門 (岩波新書)

ゲーム理論入門の入門 (岩波新書)

 

<本文抜粋&所感>

  • (相手の出方にXXという行動をする方がいいという)相手の行動に関わりなくベストである戦略を支配戦略という。
  • (相手の行動を予測しながら)予測にたどりつく手法を、逐次消去という。(中略)こうした「相手がどの選択肢を好むかに関する知識」は、囚人のジレンマでは必要なかったことに注意されたい。
  • ジョン・ナッシュは「有限人の意思決定者がいて、とれる手数が各人有限個なときは、ナッシュ均衡が必ず存在する」といおうことを証明した
    →それも1ページの論文にまとめたというのだから驚き。MBAゲーム理論をはじめとするミクロ経済学の考え方を総復習したい。
  • (完全情報ゲームにおいては)競合他社の現市場での意思決定がその「他の市場」で起きることにどのように影響を与えるのかも、慎重に考えなくてはいけない
    コンサルティングに通ずる考え方。というか、企業の意思決定を支援するコンサルティングワークにはゲーム理論が密接に関係しているはずである。