28.山崎元の“やってはいけない"資産運用 もう銀行・証券会社にだまされない! (山崎元・宝島社(TJMOOK))
今回は前回の続き。
<要約>
あっちゃんの「お金の授業」では、2冊の本を紹介していました。
1冊は前回のブログで取り上げた『シンプルで正しいお金の増やし方』、
そしてもう1冊が今回ご紹介する『山崎元の"やってはいけない"資産運用』です。
薄めのムック本ですが、正直情報量ハンパないです。
資産形成、資産運用を考える際、手元に置いておきたいバイブル的存在だと思います。
位置づけとしては、『マンガで分かるシンプルで正しいお金の増やし方』の付属書のような位置づけです。著者が同じ山崎さんであるため、当然主張も同じことが書いてあります。『マンガで分かる』の方はその名の通りマンガで概要をわかりやすく解説したもの、こちらはムック本でありながら金融商品ごとに詳細に解説した本となっています。
要約すると、「インデックスファンド(ただしアクティブ除く)」「個人向け国債10年変動金利型」以外の金融商品(年金保険、外貨建て預金等)や生命保険・健康保険には一切加入する必要がない。加入するくらいなら、上記の商品を用いて自分で資産運用し、お金が必要な時に現金化しろ、というものです。
衝撃だったのが、「生命保険も不要」という筆者の持論。健康保険に加入しているのであれば、高額療養費(高額医療費支給制度)と資産運用している金融資産の現金化で対応できるというものです。
たしかにこれはその通りで、小生も、ネット生保で少額ではあったものの、生命保険を掛け捨てしておりました。冷静に、掛け捨てる分自分で運用して必要な時に現金化する方がいいに決まってますよね。速攻解約しました。
これを読むだけでお金の不安が消える1冊です。是非ご一読を。
<本文抜粋&衝撃>
- 実は、プロでもインデックス(株価指数)以上の高い運用成績を出すことは至難の業であることを認識しており、承知のうえで彼らはそのビジネスモデルで人をだますようなギリギリのことをして、手数料を稼いで生活しています。
→衝撃の事実。金融屋ってヤ●ザみたいなことしてるな、、もう二度と銀行(ネット銀行除く)、証券(ネット証券除く)、保険の方々とは関わりません。 - 投資信託の信託報酬は、どんなに高くても0.5%未満のものにしましょう。今なら0.3%未満も可能です。これを基準にすれば選択は簡単
- 投資信託で運用するポイントのひとつは、できるだけ信託報酬の安いものを選ぶこと(中略)たとえば、日経平均株価に連動する「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」の販売手数料は0%で信託報酬は0.17172%
- 「教育費=学資保険でためる」という図式はもう古いと認識して、ほかの方法を考えましょう