3分リーディング

3分間で1冊の本の内容を把握できるように書きます。雑誌についてもたまに。

25.深夜特急5-トルコ・ギリシャ・地中海-(沢木耕太郎・新潮文庫)

旅もついに終盤、トルコ~ギリシャへと続きます。

<要約>
トルコでの出会い、イスタンブールの街並み、ギリシャの街での出来事、、
5作目はどこかノスタルジックな雰囲気漂う作品となっています。
旅も終盤に差し掛かり、目的地のロンドンが近づいてきているというのが筆者をそうさせているのでしょう。
本作と次の第6作は、旅がおわってから15年くらいたってから書いた(前作の執筆からも結構時間がたっていた)というのも作風に影響を与えているのでしょう。

深夜特急5-トルコ・ギリシャ・地中海- (新潮文庫)

深夜特急5-トルコ・ギリシャ・地中海- (新潮文庫)

  • 作者:沢木 耕太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1994/05/30
  • メディア: 文庫
 

 <本文抜粋>

少しだけ印象に残った一節をご紹介(もはやいらなくね)

  • この旅に出てからというもの、倹約が第二の習性になってしまった
  • 旅の終わりが不意に現実的なものになってきた。そんことにまったく用意のでいていなかった私はうろたえてしまった
  • 旅がもし本当に人生に似ているものなら、旅には旅の障害というものがあるかもしれない
  • 初年時代に一冊の旅行記を読んだ。それはフルブライトの留学生としてアメリカに渡った若者が、一年間のアメリカ滞在と、そこから東廻りで日本に帰るまでの半年間の旅の経験をあわせて書いた旅行記だった