8.Excel 最強の教科書[完全版]――すぐに使えて、一生役立つ「成果を生み出す」超エクセル仕事術(藤井 直弥,大山 啓介・SBクリエイティブ社)
続いては、Excelに関してこちらの本。
<要約>
教科書と銘打たれているものの、Excelの機能を網羅的に載せているわけではなく、実務で役立つ機能や考え方を厳選して紹介している1冊。
思想としては「たった1日で即戦力になるExcelの教科書」と同様。
印象としては、「たった1日で」と同じくらいの満足度。個人的には、本書の内容は結構知っていることばかりだったので、新しく得た知識という観点では「たった1日で」の方が多かったように感じる。
しかし、以下に羅列するように新しい知識が得られることも事実なので、一読しておくことはおススメしたい。
「たった1日で」と本書を読んだのちに、Excelの機能がすべて載っている辞典的なものを読めば詳しくなるのかもしれないが、そこまでやる必要があるのかという気はするのでここは要検討。(多分やらない)
Excel 最強の教科書[完全版]――すぐに使えて、一生役立つ「成果を生み出す」超エクセル仕事術
- 作者: 藤井直弥,大山啓介
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2017/01/28
- メディア: 単行本
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<本文抜粋&所感>
- 見やすい表を作る際の最大のポイントは「余白」です。十分な余白を取ることで、表は各段に見やすくなります。(中略)行の高さは標準設定の場合は「18」~「20」程度へ変更すると、表の見やすさが格段に向上します。
→モデルのサマリーシートのフォーマットは高さ18~20 - 単位専用の独立した列を作成する
- 「内訳」にはインデントをつける
内訳の数値を、合計値(売上総数や見積もり総額など)よりも1列ずらして記載します - A列(左端に設ける余白列)の列幅は「3」程度がちょうど良い
見出しのインデントは列幅「1」程度で統一すると良い - 縦線は基本的には引きません
表の右端に1列分だけ余分な列を追加することも効果的 - 「ベタ打ちは青、計算結果は黒」のようなルールを事前に決めておく
- シート数は最小に抑えるように整理
- [ホーム]などが表示されているタブ部分をマウスでダブルクリックするだけで非表示になる
- 変換機能を利用すると、郵便番号から住所を入力できます
- 先頭に「'」をつけて入力した値は、数値ではなく文字列と見なされ、入力した値がそのままセルに表示されます
- IFERROR関数を使用して、エラー時には「要確認」と表示するように変更
→これまで余白にしていたが、この言葉を入れるといいかもしれない - 成長率の計算において、マイナスの場合は「N.M.」(計算不能を意味するNot Meaningの頭文字)を表示
- IF関数で複数の論理式が必要な場合は、論理式ごとに列を用意することをお勧めします
→ありえないほどのIF関数をかましてどや顔してるやつがたまにいるが、やはりこれはタブー。IF関数を使用するのは2個程度までか。 - ?は任意の1文字を表す記号。例えば「東京???」を指定すると、「東京」ではじまる5文字の文字列がTRUEになる
- 日付から月度を抽出する場合は、MONTH関数を使用すると簡単に抽出できる
- 合計範囲を指定する際には、列ラベル全体をクリックして、列全体を絶対参照で指定するするように
→「たった1日で」にもあった。列全体を参照することは徹底したい。 - 「月末」の日付はEOMONTH関数を使用すると簡単に表示
- 表にデータを入力する際には、「数値の出所」をできるだけ細かく記入するクセをつけておく
- Excel上でマウスを右クリックすると表示される「コンテキストメニュー」も、Shift+F10で呼び出せる
- 表のデータを並び替える際には、事前に[別名保存]やファイルのコピーを行い、必ず変更前の元データを残すようにしておいてください
- 外れ値を含んだ状態で相関係数を求めると、本来あるべき数値よりも小さくなってしまいます。正確な相関関係を求めるには、外れ値を正常な数値とは別グループとして扱うことで、近似曲線に影響を及ぼさないように設定することが必要
- 平均値は極端な数値に影響を受けやすいという落とし穴があるので注意が必要
中央値はMEDIAN関数で算出できます(Medianは中央値を意味する英単語) - 加重平均を求める際はSUMPRODUCT関数の結果をクラスの人数で割り算するだけ
- ピポットテーブルからSUMIFS関数を使ってクロス集計を行うテクニックも検討するべき